服の模様などに柄などの素材を使った場合
単にベタっと貼り付けたままだと不自然になる場合があります
本来なら曲がっている部分、収縮している部分などで
柄も変化するはずですよね
クリスタでは貼り付けた後から柄をゆがませることで
そういった表現ができるようになります
こういった細かい部分にひと手間をかけることで
より描画がリアルになり、クオリティも上がりますので
ぜひ方法を覚えて使ってみてくださいね!
それでは、どうぞ!
選択範囲を作成
まずは素材を貼り付ける範囲を選択します
ツールパレットから選択範囲を選択し、
サブツールパレットから今回は長方形を選択します
![選択範囲ツール](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/dc7c05632ff40562e44987adb06c72ca.png)
その状態で、柄を貼りたい範囲よりも大きめに囲っていきます
![大きめに囲う](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/8f7b741c58affe9c9318604163ce2d0d.png)
素材を貼り付け
選択範囲が作成出来たら、そこに素材を貼っていきます
素材は素材パレットから任意のものを選択します
ここでは「チェック柄01_IS」を使用しました
![素材を選択](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/f28927a8d59efb992ddede1645047cef.png)
デフォルトで気に入ったものがなければ
アセッツからお好みのものをダウンロードしてみましょう!
素材を選んだら、選択範囲にドラッグ&ドロップしていきます
![ドラッグ&ドロップ](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/cb515d154e7a1fbc75a4b2b82eb1473f.png)
すると選択範囲内にのみ、素材を貼ることができました
![](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/d23cb162eb2a4910078a4728ea905e1f.jpg)
ここではモノクロレイヤーを使用しているので自動でトーン化されています
青い枠で柄の大きさや向きなど調節できますので
必要に応じて変更しておきましょう
![大きさや向きを変える](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/d293701c8be9f65f7fedd3f2132d2cc1.jpg)
ただし、このままだと線画が見えないので
素材レイヤーを線画の下などに移動し
![線画の下へ移動](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/dda8d812735f03a243bf9d06b09d9ba5.jpg)
さらに不透明度スライダーの値を下げておきます
![不透明度スライダー](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/52bdfe880cdc3d86447618f5ab2d687b.jpg)
今のレイヤーの状態は、選択範囲以外の部分は
マスクがかかって見えないようになっている状態です
![マスク](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/4e90416eaa39423519c2d6fad8adc7d8.png)
また、素材レイヤーになっているため
このままでは変形ができない状態になっています
![素材レイヤー](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/f037eef2c770ba0ec555b1c488abe888.png)
マスクをレイヤーに適用
では、この柄を変形できるように変えていきます
その状態で、レイヤーパレットから
「マスクをレイヤーに適用」という部分があるのでクリックします
![マスクをレイヤーに適用](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/cb89dc128a03e19f2eece8d58dea2a8e.png)
すると、マスクがかかっていた柄の素材がラスタライズされ
選択範囲の大きさの絵になり、変形することができるようになりました
![ラスタライズ](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/370841ea61892a992425910546f205e5.jpg)
ここで柄の大きさを変えてしまうと画像があれてしまうので
柄をラスタライズする前の段階で決めておきましょう
メッシュ変形
次に、メニューバーから編集>変形>メッシュ変形を選択します
![メッシュ変形](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/6e11a3dae8ca6cf7a03c3cbb0e52398f.png)
すると、柄には格子状のラインができて、□を移動することで
柄を変形することができるようになりました
![変形できるようになる](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/a345a8d17b31bc434bd78dc6dbcd9874.png)
ハンドルの数などの調整
ただし、今はデフォルトの設定になっているので
縦横に4つずつの四角がありますが、
もう少し細かく設定したい場合もあると思います
そういった時はツールプロパティの中に
横格子点数・縦格子点数という部分があるので
そこに任意の数値を入力します
![格子を増やす](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/9d5feecbd7b7c8ffaaa33b4e73f1d796.jpg)
形を調整して確定
あとは好みのゆがみ具合になるように調整します
![ゆがませる](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/cd59f70a9dbcc8d5b507009d8d193030.png)
イメージ通りの柄に変更出来たら確定ボタンをクリックします
![確定](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/12f0c395b6fc4c9db44dc5769294db16.png)
柄を分けた方が自然になる場合はレイヤーを増やして
同じ作業を繰り返します
![レイヤー分け](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/fef20e1ac1685537bed5698ac14fd42f.png)
不要な部分を削除
最後に不要な部分を消していきます
今回であればマフラー以外の部分がいらないので
マフラーの範囲を自動選択などで選択し
![自動選択で選択](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/b7d16e341072ff124f26d7ce25193f1b.png)
選択範囲ランチャーから選択範囲を反転をクリックし
![選択範囲を反転](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/7198e9e9b91a1e3288ef6d3247f8042d.png)
マフラー以外の部分をdeleteで消して完成です
![レイヤーを選んでデリート](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/39bd261ea64a040ce5f6e8def3cfb730.png)
![レイヤーの色分け](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/ae0bceafef9d8cc8af0466573b8c62cc.png)
![完成](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/06/e6db8c43513e6c843522fa395c59e3c2.png)
まとめ
いかがでしたでしょうか
柄の変形は、絶対にしなくてはいけないことではないですが
これをすることでイラストの完成度が高まりますので
知っておいて損はない方法ですよね
スカートやカーテン、旗などいろいろなシーンに使えますので
ぜひお試しくださいね!