クリスタでいざペン入れをしようとすると、
思い通りの線が描きづらい、と感じたことはないでしょうか
アナログであれば細い線を描きたければ力を弱めたり、
逆に太くしたければ力をこめたりして調整ができますよね
それが、デジタルだと一律の太さになってしまったり、
細かい震えが伝わって線がガタガタになってしまったり・・・
今回の記事では、はじめてペン入れをする際によくある
思い通りの線が引けない!というお悩みを解決していきます
いくつかの簡単な設定で見違えるほど線がきれいになりますので、
ぜひ試してみてくださいね!
それでは、どうぞ!
手ブレ補正を設定する
まずはじめに設定したいのが、「手ブレ補正」です
この機能は、ペンタブによる手ブレを軽減し、補正してくれます
![手ブレありなし](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/1-1.png)
設定の仕方は、設定したいツールを選択し、
ツールプロパティの手ブレ補正の値を変えていきます
![ツールプロパティの手ブレ補正](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/2-1.png)
ここの値が大きいほど線はなめらかで手ブレが少なくなりますが、
その分、動作が重くなってしまいます
数値をいろいろ変えて実際に線を引き、ご自身の使いやすい速さと
線の美しさのバランスがマッチする数値を探してみてください
もしツールプロパティに手ブレ補正の項目が見当たらない場合は
サブツール詳細から補正の項目を選択し、
手ブレ補正の部分に目のマークを入れてください
![目のマークにチェック](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/3-1.png)
筆圧を調整する
クリスタのブラシツールは基本、筆圧に応じて線の太さを変えられます
ただしこの調整具合が自分の感覚と合わなければ、
思うような書き心地になりません
そこで、この筆圧による影響を自分で調整することで
ご自身の筆圧に合った描き心地にする方法を2パターンご紹介します
筆圧検知レベルの調節で調整
この設定は、自分の筆圧に合わせた描き心地に設定することができ、
その設定はクリスタのソフト全体に適用されます
設定の仕方は、ファイルから筆圧検知レベルの調節をクリックし、
筆圧の調整の画面を表示します
![ファイルから筆圧検知レベルの調節](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/4-1.png)
![筆圧の調整](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/4-2.png)
筆圧グラフを表示にチェックを入れ、普段の筆圧でキャンバスに線を引いていくと、
筆圧が検知され、グラフが変化します
調査結果を確認ボタンを押し、微調整します
![グラフが変化](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/5-1.png)
硬い描き心地とは、力をこめないと線が太くならないようなイメージです
反対に、柔らかい描き心地とは、弱い力でも線が太くなるようなイメージです
アナログの鉛筆でよく目にする、
HとかBとかの違いをイメージしてもらえると分かりやすいかと思います
もっと硬く・もっと柔らかくボタンでも微調整できますし
グラフ上の青い点を移動することで調整することもできます
![グラフの調節](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/6-1.png)
硬い描き心地にしたい場合は右下カーブ、
柔らかい描き心地にしたい場合は左上カーブにするとよいでしょう
![硬め・柔らかめ](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/7.png)
ブラシサイズ影響元設定で調整
こちらの設定はソフト全体ではなく、GペンならGペンのみといったような
それぞれのツールのみに対して適用される設定になります
設定の仕方は、設定したいツールを選択し、
ツールプロパティのブラシサイズ横のボタンをクリックします
![横のボタンをクリック](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/8-1.png)
すると、ブラシサイズ影響元設定という画面が表示されます
その中の筆圧にチェックを入れ、最小値を0にした状態で
その下に表示された筆圧設定のグラフを好みに調整していきます
![ブラシサイズ影響元設定](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/9-1.png)
入り抜きを設定する
入り抜きとは、線の描き始めと描き終わりを細くし、
美しく流れるようなラインにする設定のことです
髪の毛などを描く時に、これがあるのとないのでは雲泥の差です
![入り抜きありなし](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/10-1.png)
その入り抜きをどれくらいの強さで入れるのか、設定することができます
設定の仕方は、設定したいツールを選択し、
サブツール詳細の入り抜きをクリックします
![サブツール詳細から入り抜き](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/11-1.png)
入り抜き影響元設定でブラシサイズにチェックを入れ、最小値を0にします
また、入り・抜きそれぞれ入れたいものにチェックを入れます
入りにチェックを入れると描き始めが細くなり、
抜きにチェックを入れると描き終わりが細くなります
両方チェックを入れることでどちらも細くすることができます
![ブラシサイズと入り抜きにチェック](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/12-1.png)
指定方法は3種類ありますが、お好みや状況に応じて選択してください
- 長さ指定・・・効果の範囲を長さで指定
- パーセント指定・・・線の長さに対する割合で指定
- フェード・・・抜きのみ・効果の範囲は長さで指定
![](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/13-1.png)
個人的なおすすめはパーセント指定です
どんな長さの線を引こうが、その割合に対して入り抜きを入れてくれます
また、速度による入り抜きにチェックを入れると
ゆっくり線を引いた場合は入り抜きの効果が弱くなります
![速度による入り抜き](https://clipstudio-comic.com/wp-content/uploads/2023/07/14-1.png)
まとめ
いかがでしたでしょうか
思い通りのきれいな線が引けるということは、
創作意欲を高めるためにも欠かせませんよね
クリスタの線が引きにくい・・・と感じた際は
ぜひこれらの設定を試してみてくださいね!