今までアナログで漫画を描いてこられた方や、
初めてデジタルでイラストや漫画を描くという方の中には
デジタルに興味はあっても
・覚えることが多そうで気楽に取り組めない
・機能が複雑で使いづらそう
・デジタル独特の考え方についていけない
と感じる方もいらっしゃるかと思います
確かに目の前にあるペンで、
目の前にある紙に自分の思うままに描くことができるという点においては
圧倒的にアナログの方が分かりやすく描きやすいと思います
しかし今回の記事であえてデジタルで漫画を描くメリットをご紹介するのは、
アナログで漫画を描いていく上で出てくる問題点やお悩みが、
クリスタを使うことで解消できるのであれば
デジタルで漫画を描く、というのが選択肢の1つになればという思いからです
私も以前はアナログで描いていたので、そういった経験もふまえて
デジタルを使ってみて良かったと思う点をご紹介していきます
それでは、どうぞ!
レイヤーで修正がもっとすばやく簡単に
デジタルでは欠かせない機能の1つが、レイヤーというものです
デジタルではレイヤーという透明なシートのようなものに
線画やベタなどを分けて描いていき
それをすべて重ねることで1枚の作品を完成させていきます
なぜそういったことをするかというと、修正がとても簡単になるからです
例えばベタを塗ろうと思ったら、
線からはみ出さないように注意しながら慎重に塗っていきますよね
しかし、いくら注意してもはみ出すときははみ出しますし、
その時はホワイトなどで修正が必要になります
その点、レイヤーを使うと、ベタはベタ専用のレイヤーに塗ってしまえば
例え修正することになっても
別のレイヤーに描いてある線画を消すことなく、
ベタだけ修正ができるということになります
また、下書き用のレイヤーを作成し、
下書きの濃度を調整したり線の色を変えたりすることで
ペン入れの線との区別がはっきりし、描きやすくすることができます
また、ペン入れ後は消しゴムで消さなくてもボタン1つで非表示にすることができます
もちろん消した時のゴミも出ませんし、ペンの乾きを待つ必要もありません
反転で左右のバランスを整える
表情やポーズを描いた後、バランスがあっているかどうか確かめるために
紙を裏返して照明などにかざし、透けたものを確認したことはないでしょうか
修正しては確認し、修正しては・・・という作業を繰り返して
バランスが整うまでそれを繰り返していく作業は地味にストレスですよね
クリスタには描いている画面を上下左右に反転させる機能があり、
反転させたまま加筆・修正することができます
素材やツールで作業時効率大幅アップ
漫画を描き進めていくと人物以外にも時間を費やしてしまいますよね
例えば点描やカケアミ、トーンを貼ったり背景を描いたりなどなど・・・
クリスタには4万点を超える素材が用意されており、一部有料のものもありますが、
多くの場合は無料で使うことができます
例えばカケアミは1本ずつ描かなくても素材を貼り付けるだけで完成しますし、
トーンもカッターで地道に削らなくても
ツールを使えばすばやくきれいに削ることができます
道具が使い放題でお財布にもうれしい
漫画用の画材は消耗品なので買い替えもしくは買い足す必要があります
中には高額なものもあり、気軽にばんばん消費できないものも・・・
その点デジタルでは「データ」なので、そういった心配が一切ありません
原稿用紙はもちろん、ペンや定規などの画材もすべてソフトに用意されており
使用頻度の高いトーンも貼り放題・貼り変え放題です
カラーイラストを描く方は色も自由に選択できますし色混ぜもできますので、
さらに重宝するかと思います
気兼ねなく贅沢使いできるのはデジタルの大きな利点ではないでしょうか
貧乏性の私がクリスタを使うことを決意したのはまさにこれが理由でした
かさばらないから原稿保管も簡単
PCやタブレットなどの端末を使用して描いていくので、データの保管・管理も
端末上で行うことができます
実物の原稿用紙では保管場所に困ったり、紛失したりなどあるかと思いますが
データとして管理することでそういった問題が改善します
ただし端末の故障や保存ミスなどの可能性もありますので
データの保管やバックアップなどは適切に行っておきましょう
まとめ
いかがでしたでしょうか
デジタルに興味を持ちつつも、なんとなく不自由さを感じてしまい、
ついついクリスタを敬遠してしまう・・・
というのは少しもったいない気がします
どのソフトでもそうですが、最初は確かに戸惑うことが多いです
しかし慣れてしまえばいつの間にか自分の手になじんでしまった、
ということも少なくありません
今より作業が楽になるのか分からない・デジタルに対してなんとなく不安、
という方も、今回の記事がデジタルの良い面を知っていただくきっかけになればうれしいです