黒髪のキャラを描いた時、
ツヤツヤな髪が描けたらとてもステキですよね
きれいな線画が描けてもそこがうまく表現できないと、
せっかくのキャラの魅力がうまく引き出せないことも。
今回の記事では、そういったお悩みを解決すべく、
クリスタでハイライトをきれいに入れて
ツヤツヤの髪を作る方法を3パターンご紹介していきます
それでは、どうぞ!
ベタのポイント
ツヤ髪を作る際、最初の段階としてベタを塗る必要があります
ただし、何も考えずにただベタを塗ってしまうと
のちのち困ってしまう場合があります
そこでまずは、ベタを塗る際に気を付けておくべき
大切なポイントを2つほどご紹介します
①レイヤーを分ける
1つ目のポイントは、ベタは専用のレイヤーを用意することです
つまり、線画や背景など、他の描画のあるレイヤーとは区別して
ベタはベタのためだけに用意したレイヤーに塗る、ということです
理由は、修正が入った際、
他の描画内容に影響を与えないようにするためです

ここを失敗してしまうと後が大変なので、
ベタ塗りに限らず、何か作業する際は必ず
目的のレイヤーを作成・選択しているかどうかを
確認するクセを付けておきましょう!
レイヤーに名前を付けておくのも効果的です
②濃度を調整する
塗りつぶしツールでベタ塗りした直後は、
当然ながら一面均等に塗られているので
のっぺりとしたやぼったい印象になっています

さて、ここからハイライトを入れようと思っても
線画の境界が見えづらくて入れにくいですよね
そこで、ベタのレイヤーを選択した状態で
不透明度スライダーの数値を下げ、一時的に濃度を下げておきます

これで線画に沿ったハイライトを入れやすくなりました
作業が終わったら必ず不透明度は100%に戻しましょう
ハイライトの入れ方①直接描画
では、1つ目のハイライトの入れ方をご紹介します
それは、ベタをそのまま消したり削ったりする方法です
ベタレイヤーを選択した状態で
消しゴムや透明にしたペンツールなどでツヤを描いていきます

消しゴムに入り抜きを設定できなくもないですが、
入り抜き設定済みで、かつ好みのタッチになるような
ペンツールを使うのがよいかと思います
広範囲を消したい場合は消しゴムがいいでしょう

この方法のメリットは、手軽で分かりやすいという点です
逆にデメリットは、ベタを直に消すので
やり直したいと思っても元に戻せないという点です
Ctrl+Zで戻るか、またベタを塗り直すしかありません
細かく塗り足すのも手間ですし、
かといって一からベタを塗り直すのも面倒ですよね
その点をカバーしたのが以降の方法です
ハイライトの入れ方②マスク
この方法では、マスクという機能を使います
マスクは、本来描かれているものを見えないようにしてくれる機能です
もしミスしたとしても、マスクを修正すればいいので
ベタには影響せず、やり直しがとても楽になるのがメリットです
先程の方法に比べると少々分かりづらい、
というのがデメリットかもしれません
では、ハイライトの作り方を見ていきましょう
まずはベタのレイヤーを選択し、
「レイヤーマスクを作成」というアイコンをクリックします

レイヤーパレットでマスクのアイコンが
選択されていることを必ず確認してください

この状態で先程と同じように
消しゴムや透明のペンでツヤを描きます

見え方は先程と変わらないように見えますが、
今回はベタを直接消しているのではなく、
マスクで見えなくなっているだけ、という状態です
もし失敗した場合は、一部のみの修正なら
黒に持ち替えてペンツールで描けばマスクを減らせます
全体的に直したい場合はマスクを削除して描き直したり、

黒に持ち替えてコマンドバーから塗りつぶしをクリックすると
マスクがリセットされ、やり直しが可能です

いずれにしてもベタ自体は無事であることが分かりますね
マスクを操作する際は必ずマスクのアイコンを選択してください
ハイライトの入れ方③クリッピング
最後の方法は、ベタのレイヤーにクリッピングを使う方法です
ベタを塗ったレイヤーの1つ上に新規ラスターレイヤーを作成し、
ここにハイライトを白で描いていきます

ベタレイヤー上の操作ではないので消しゴムは使えません
ただし、ハイライトを作成したいのはあくまでも
ベタを塗った範囲になるので、
そこからはみ出さないようにするために
「下のレイヤーでクリッピング」というアイコンをクリックします

これで、ハイライト用のレイヤーにいくら描画しても
ベタを塗った範囲からはみ出さずに描画することができます

デメリットはレイヤーが増えることくらいでしょうか
メリットは、ベタレイヤーも当然保持され影響がなく
修正も感覚的に行うことができ、自由度が高いことです
プラスアルファの仕上げ
ここまでの操作だけでも、かなりいい感じに
ツヤを表現できたのではないでしょうか
ここではさらに透明感をアップさせるために、
キラキラとした光の粒子や、髪の毛をわざと書き足していきます
これはベタレイヤーとはまた別にレイヤーを用意します
また、ここは好みですがキラキラ感が増すので、線画よりも上にします
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追加の仕上げなのであまり派手にせず、
白にしたペンツールで細い髪の毛を描き足したり
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同じく白にしたエアブラシから「飛沫」を選択し、
適度に散りばめてみてもかわいいです
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まとめ
いかがでしたでしょうか
つやつやとした美しい黒髪はとても魅力的ですよね
グラデーションなどと組み合わせたり
エアブラシやカケアミなどを使ったりしても

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また違う味わいがありますので、ぜひいろいろと試してみてくださいね!